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ホラーを観ることがストレス解消な管理人が独断と偏見で綴るブログ

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愛が生んだ怪物【地獄小僧】

日野日出司さんが原作の作品を観るのは、これが2作品になります。

 

 

あらすじ

山本未來さん演じる天才女医であり母のせつ と その子供 大雄 と 車を運転する爺演じる沼田爆さん が車で移動しているシーンからスタートする。

大雄 が後部座席の窓から頭を出して遊んでいたところに対向車のトラックが来てあっという間に首がもげてしまう。一瞬の出来事であるためさすがの天才女医である母も助けることができず無残にも死んでしまう。

墓標を立てた墓の前で母親と爺が泣き崩れているところに、謎の老婆演じる正司花江さんが近づき不可解なことを母親のせつに吹き込む。

坊ちゃんを蘇らせる方法。坊ちゃんと同じぐらいの年の子の首を老婆の持っている "牙" で掻っ切り血をそそぐという事だった。爺はキチガイの言うことを真に受けてはならないと老婆を突き放しその場を去る。しかし、せつはいつの間にかその"牙"を持ち帰っていた。

せつの病院には年頃の同じ子供がおり、その子を生贄にして"牙"を使って謎の老婆の言ったことを実行してしまう。それによって子供大雄が墓から蘇るのだが、その姿はおぞましいものだった。そしておぞましい姿で蘇った大雄は夜な夜な人を襲っては襲った人の内臓を食べるようになる。

せつは手術をして外見をもとの姿に戻したが、またおぞましい姿に戻ってしまう。

刑事演じる津田寛治さんは夜な夜な襲われる猟奇的事件に関係していると嗅ぎ付け母親らに詰め寄る。。。

 

 

 

感想 ※ネタバレ含む

2004年に公開された日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場の中の一つ

 

子供が無残に死んでしまったがそれを受け入れることができず悪魔の囁きに耳を貸してしまい、我が子がおぞましい姿になってしまっても愛し続ける母親。そして、変わり果てた息子が次々犯す無残な行為を止めようとしても抑えることができず、挙句の果てには手を貸してしまう母親。ありがちな話ではあるが、絶妙な登場人物とそれぞれの立場・役割によってさすが日野日出司ワールドたる作品になっているのではないかと思いました。

 

爺はせつの人から外れた行為を思い止まらせようとするが力及ばず、しかし母親であり女医であるせつをお慕いしているため最後までついていく。この作品の中で唯一 正しさ に近い立場だが どこか頼りなく結局現状を変えることができないという事がこの作品が救えなさに一役買っているのではないかと感じ評価ポイントの一つだと思いました。

 

印象的なシーンは2つありました。

一つは、子供大雄の誕生会パーティのシーン。母親であるせつが大雄と同じぐらいの年の子何人かを町で数人探して連れて帰り、無理やり誕生パーティーに参加させる。せつ演じる山本未來さんは白塗りの化粧をして料理を運んだり歌を歌ったりする。誕生日パーティという日常がおぞましい非日常として表現されている感じがおススメです。

もう一つは、大雄の夢のシーン。巨大化した大雄が今まで殺してきた、死んでいった人間などを踏みつけたりなど殺し続けるというシーン。数回このシーンがあるがセリフなど特になくただただ殺して、殺される人々は苦痛に顔をゆがめている。なんとも味気の悪いシーンでおススメです。

 

メイキングシーンも収録されており、監督や俳優陣の話や撮影風景なが収録されております。おぞましい姿になった大雄と普通の時の大雄はそれぞれ違う人が演じており、そういった裏話も聞けるのがとても良かったです。

また、監督は安里真里さんでどこかで観たことのある名前だと思い調べてみたところ、最近公開された映画「氷菓」の監督をされていた方だったんですね。

 

愛が生んだ怪物の救えない物語をいかがでしょうか。